携帯電話の普及によって固定電話を持つ理由が希薄になったせいか、一般家庭における固定電話の普及率は減少傾向にあるそうです。しかし、企業などの法人の場合は固定電話が必須とされています。フリーランスの場合はどうでしょうか?
固定電話=単なる連絡を取る手段、と考えている人もいますが、固定電話は仕事をする上で重要な役割を果たしています。もし顧客の連絡先が携帯電話だった場合、どう思いますか?住所を隠したり、固定電話を持たなかったりする悪徳業者も多いので「大丈夫かな?」と心配になりますよね。ですが、固定電話番号が記載されていれば印象はガラリと変わります。固定電話は回線が固定されて移動できないというデメリットはありますが、社会的信用度が高く、「安定している」という印象を与えるからです。顧客から信頼を得たいなら固定電話を設置することをおすすめします。
銀行融資を受ける場合、フリーランスは審査に通りにくいと言われていますが、それは安定性に欠けると判断されてしまうからなんです。それなのに連絡先が携帯電話の番号だけだともっと不利になってしまいますよ。携帯電話にはプリペイド式など使い捨てのものもあるので継続性がないと思われ、不信感を抱かれてしまうのだとか……。銀行が求めているのは安定性です。社会的信用度が高い固定電話が連絡先として記載されていれば信頼性が増し、審査を通過する可能性も高くなります。
もしNTTを利用していれば、タウンページに無料で掲載できるので広告費の節約にもつながりますよ。海外では業種別に店名、住所、電話番号を掲載できるイエローページというインターネットサービスがありますが、インターネットだと上位にくる企業にばかり目がいってしまいます。ですが、タウンページは紙媒体なので、すべての企業の情報をに目を通してもらえる可能性が高まり、PRにも役立つんです。
固定電話にはFAX機能がついているものもあります。メールが普及し、ファイルを添付できるようになったことで、アナログのFAXを利用する機会は少なくなりましたが、それでもFAXはなくなりません。それはなぜでしょうか?
メールは第三者に読まれる可能性やスパム処理される可能性がありますが、FAXは目に見える形として残るので見てもらえる確率が高く、イタズラで利用されることはほとんどありません。誤送信にさえ気をつければ、セキュリティの面でもFAXは有効なため、活用しているところも多いようです。