知っておくと便利!企業で使われている電話の種類と特徴

信頼性を高めるためにも仕事用の電話を導入しよう

法人で使われているのは4種類

一般的なのは「NTT加入電話」

NTT加入電話は、NTT東日本・西日本が提供しているアナログ回線の固定電話サービスのことです。東京03、大阪06などの市外局番付きの電話番号を取得できますよ。電話加入権という施設設置負担金が必要でしたが、現在では複数の固定電話サービスが提供されており、施設設置負担金が不要なプランも登場しています。
NTT加入電話にはアナログ回線とISDN回線の2種類あります。アナログ回線は、NTTが提供するアナログ信号を受信して通話するもので、1契約につき1回線しか利用できません。2024年1月以降にNTTの局内設備がアナログ回線からIP網へ切り替わるため、サービスが終了すると言われていますが、IP電話として引き続き利用できますよ。一方、ISDN回線はデジタル信号を利用して通話を行う回線で、1契約で2回線利用できましたが、残念ながら2024年1月でサービスは終了してしまいました。

コストダウンにつながる「直収電話」

直収電話はNTT東日本、NTT西日本以外の業者が提供している固定電話サービスのことです。NTTが使用していない予備回線を利用して、各社の通信設備を使って通話します。NTTに基本料金や通話料を支払う必要がないので、コストを抑えたい人におすすめ。

利用者が増加している「光電話」

光ファイバー回線を利用して通話するIP電話のことです。1本の回線で電話とインターネットを使用できるので、現在利用者が増加しています。NTT加入電話に比べて通話料も安く、距離に関係なく全国一律で利用できますよ。また、通信速度が速く、通話品質も高いのが特徴です。

比較してみよう

残念ながらISDN回線は2024年1月でサービスが終了したため、「NTT加入電話(アナログ回線)」「直収電話」「光電話」の3種類でメリットとデメリットを比較してみましょう。
「NTT加入電話(アナログ回線)」のメリットはすべての番号にかけられること。携帯電話や特殊番号にもかけられますよ。災害にも強く通話品質も良好です。ただし、新規契約の場合は施設設置負担金や回線の工事が必要です。
「直収電話」のメリットはコストを抑えられること。事業者ごとに独自のサービスが提供されているので、NTTに支払う料金はなく、NTT加入電話よりも基本料・通話料が安価。ただし、提供会社以外のサービスは受けられず、NTTのサービスから外れるため、一部利用できないケースもあります。
「光電話」のメリットはアナログ回線よりも基本料・通話料が安いこと。通信速度が速く安定しているので通話音質も良好、インターネットも同時に利用できますよ。ただし、光回線の契約が必須で、インターネット回線を使用するため、停電時は通話できないというデメリットも。

仕事用の電話を導入するか迷っている人へ