法人契約は企業などの団体や組織しか契約できないイメージがあるかもしれませんが、フリーランスも契約することは可能ですよ。ただし、誰もが契約できるわけではありません。「みなし法人」の審査を通過する必要があります。
キャリアによってはフリーランスの法人契約には対応していないところもあるので注意してください。大手キャリアの中で法人契約が可能なのは、ソフトバンクとauです。それぞれの公式サイトではみなし法人によるフリーランスとの契約について記載されているので、目を通しておいてくださいね。
ただし、それはあくまで現在の話。状況によっては変わる可能性もあるので、手続きをする前に問い合わせてみてください。
ドコモで法人契約する場合は法人登記が必要なため、フリーランスは対象外になるそうです。楽天モバイルも同様で、法人契約できるのは法人登記をしている法人や官公庁のみ。他にも格安SIMの事業者はたくさんありますが、法人契約できるかどうかは事業者ごとに異なるので事前に確認しておきましょう。
まずは通信費を大幅に削減できることです。販売店によっては、通常提供されている消費者向けプランとは異なる、法人向けの特別料金プランを用意している場合があります。月額料金の割引、初期費用やオプション料金の無料化、端末価格の値下げなど、お得になる特典が豊富なので固定費の削減にもつながりますよ。ただし、これらの特典が受けられるのは法人契約を専門に扱う代理店のみ。一般的な店舗では行っていないので注意してください。
また、フリーランスの場合、法人契約することで携帯電話の機種代金を全額経費として計上できます。プライベート用の携帯電話を仕事用として使用する場合は按分し、仕事に関わる金額のみを経費として計上しなければなりません。しかし、法人契約していれば通信費だけでなく機種代も全額経費にできるので、コストを抑えられますよ。
さらに、法人契約はセキュリティ対策としても有効です。プライベート用の携帯電話をそのまま使用していると、私的な通信の際にうっかり機密情報を漏洩してしまったり、マルウェア感染などのリスクにさらされたりといった懸念もあります。仕事用の携帯電話を導入したからといってそうしたリスクがすべてなくなるわけではありませんが、セキュリティレベルは高いレベルで維持されます。